ロンドンで過ごす600日のこと

好きでもない国に来てみて住んでみた600日間のこと。趣味の旅行のこと。

Denmark Copenhagen③ / 初めてのコペンハーゲン、真冬のひとり旅

※この記事は去年の11月に初めてコペンハーゲンに行った時のことを今さらながら振り返る、という記事です。
 

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昨日のどんよりとしたお天気とはうって変わって、翌朝目覚めると外はすごく明るく、良いお天気でした☺

 

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(泊まったホテルの客室からの眺め)

しかし出発時の外の気温は-4度。
でっかいホッカイロも2枚貼り付けて、完全な防寒体制でホテルを出発しました。

この日は観光地らしきところへ行くことにしました。
頑張ればホテルから歩いても行けるけれど、明るいお天気とは裏腹に、ホテルの外に出た瞬間に、強い風と凍える冷たい空気に包まれて、体中に電気が走るかのごとく、一瞬にして頭から足の指先まで凍え固まる☃❅
これは歩けない、と即座に判断し、あまり近くはないけれど駅まで歩き、そこから電車に乗っていくことにしました。

自分の足で歩いて街を廻るのも好きだけど、バスや電車の公共交通機関を使うと、ここに暮らしている人たちの生活の一部を見ることが出来て、これもまた面白いですよね。
とは言え、目的地のノアポート駅まではすぐに着いてしまいました。


やはり寒くて寒くて、すぐにでもどこかのカフェに入って、温かいコーヒーを!!!と思っていたら、実は昨日も行った「Lagkagehuset」という人気のチェーン店ベーカリーを見つけました。
朝食もまだだったので、こちらで朝食とコーヒーをいただくことにしました。

 

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(うっかりコーヒーとデニッシュひと口ずつ頂いてしまった後の写真)

北欧諸国は、世界の中でも国民の年間コーヒー消費量が上位というので有名ですが、デンマークも同じくです。
また、個人的に好みな「フィルターコーヒー」が多く、おいしいフィルターコーヒーが飲めるというのも今回楽しみにしていました。

やっぱりフィルターコーヒーのクリアなすっきりした苦みが好きだ~。
体がじんわりと温まっていって、いつもの10倍増しくらいでとてつもなくコーヒーが美味しく感じました。
そして朝だったからか、デニッシュも出来立てで格別においしかった😋

窓際で外を眺めながら、ほっこりしながら、コーヒーをすする。
外は寒くて寒くて、人通りもあまり多くなく、静か。
いかにも「冬」らしいこの感じ、嫌いじゃないかもと、直感的に感じたのでした。

暖かい夏の間に、外で太陽の光を浴びるのも好きだけど、
寒い凍える日に、静かに家にこもってほっこりするのも、いいんだよな~
季節によって過ごし方も楽しみ方も違って、パワーがみなぎってくる夏の感じや、心が落ち着く冬の感じと、一年の中に季節があるのって本当にいい、とこっちに来てからより一層思うようになりました。
そして、その季節をちゃんと感じながら日々を過ごしたい、とも思うようにもなりました。

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体が温まったところで、また歩き始めました。
向かったのは「ラウンドタワー」です。

観光地に行くと必ずある展望台系のものには、行きたくなってしまいます。
その街を上から眺めたい👀

しかしここはあまり期待はしていませんでした。
なぜなら、展望台と謳っていながら、高さはたったの36mしかないのです😅

そして、入場料も25クローネほどと、ここの物価で考えると結構安かったので、そんなに大したものでは無さそうだけど、安いし時間もあるし行ってみよう、というかるーい気持ちで立ち寄ってみました。

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一番上には天体望遠鏡があり、もともとは観測台だったそうです。
今は街を眺める展望台として観光客が集まってきます
展望台までは立体駐車場のようなつくりのスロープをのぼっていきます。

すると途中に、こんなに素敵なギャラリーがありました。

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イブスパンオルセンさんという絵本作家さんのギャラリーでした。

 

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 人魚姫やみにくいあひるの子、マッチ売りの少女など、数々の有名な童話を書いたハンスクリスチャンアンデルセン。

なんだか絵に暖かみがある。
やっぱり絵本の絵っていいなぁ。


ギャラリーをひと通り見て回り、そして展望台に到着すると、たった36mの高さとは思えないほどに見晴らしがよかったのです。

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それはやはり、周りに高い建物がないから。
遠くには海が見えて、そこにはたくさんの風力発電のプロペラが見えました。
やっぱり風の街。だからこそ、ここは本当に本当に、寒い!

このタワー、15分くらいで見終わっちゃうと思っていたのに、ギャラリーでゆっくりして、展望台から街を眺めて、思った以上に充実でした。
ギャラリーは常設ではないかもしれませんが。。


その後はひたすら歩きながら、気になるお店を見つけては立ち寄り、少しずつニューハウンの方面に向かっていきました。

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 かわいすぎてびっくりして立ち止まったのは、このホテル。

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まるで今にも動き出しそうなしろくま達が優雅にパーティーをしています☺
コペンハーゲンで最高級のホテルだそうです。
綺麗な景色の港、ニューハウンのすぐそばにあります。

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お昼過ぎになり、せっかくお天気も良いのでカナルツアーに参加してみました。
カナルツアーはいくつかの会社が行っていて、出発する場所や時間、ルート、料金、ガイドの言語も異なります。
私は時間優先で行き当たりばったりで決めてしまいましたが、あらかじめ調べておけばスケジュールも立てやすいと思います。

実はニューハウンにたどり着くまでに、素敵なお店やいろいろな誘惑がありすぎて、予定よりもだいぶ遅くなってしまいました。
そのため、この時に参加したツアーは、その日の最終便でした。
15:00ごろだったと思います。

とてもお天気が良かったので、寒かったけど、外の空気は澄んでいてスッキリと気持ちよかったです。
とにかく景色がきれいで、心が洗われました。

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15:00出発のツアーだったので、次第に空が橙色に変わり、日が暮れはじめ、幻想的な夕焼けを見ることが出来ました。

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寒い冷たい冬の一日の、短い日照時間は終わり、また暗く冷たく静かな夜がこれからやってきます。

でも、とにかく綺麗で、綺麗で、なんの言葉にもなりませんでした。
深くお腹の底から息を吐きだして、日頃の煩悩をここで全部クリアに出来た気がしました。

本当にコペンハーゲンに来てみて良かったと、心の底から思った瞬間でした。

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