ロンドンで過ごす600日のこと

好きでもない国に来てみて住んでみた600日間のこと。趣味の旅行のこと。

Denmark Copenhagen② / 初めてのコペンハーゲン、真冬のひとり旅

※この記事は去年の11月に初めてコペンハーゲンに行った時のことを今さらながら振り返る、という記事です。
 

600days.hatenablog.com

 

 急遽行くことを決めた旅だった為、滞在中のスケジュールは全く考えていませんでした。

とりあえず、いつもと違う街でのんびり過ごしてリフレッシュしたいなぁという感じで。

  

空港から中央駅まで来た私は、あてもなく気の向くままに、ひとりで歩き始めました。

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レンガ造りの、倉庫みたいな造りの中央駅。
空港はかなり近代的な雰囲気だったけれど、中央駅はすごくレトロで、これぞ古き良き街コペンハーゲン、という雰囲気です。


駅から外に出ると、まず直ぐに目の前に現れたのは「チボリ公園」。

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あの有名な童話作家アンデルセンが愛した、世界最古のテーマパークです。

中央駅の目の前という絶好の立地にありながら、一年のうちの約半分はクローズしています。このゆる~い、商売っ気のない感じがいいですね。
夏の間と、クリスマス前後だけ営業していて、今回はクリスマスに向けてちょうど営業していました。

中には入らなかったけれど、夜になるとオレンジの光で包まれていて、外からでも分かるくらいに暖かい雰囲気が漂っています。
ゲートには可愛らしいくまの飾り物があって、童話の世界のようでした。

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ローカル感があり、東京で言う「花やしき」みたいな感じかなぁと思いましたが、本気で怖そうな絶叫系の乗り物がいくつもあるのが見えて、結構ちゃんとした遊園地のようにも見えます。

そしてコペンハーゲンを去る直前、空港に向かうために中央駅の前を再び歩いた時に、夜のチボリ公園に結構な人数の大人がぞろぞろと入っていくのを見かけました。

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そんなにおもしろいの?!とびっくりしました。
次に来ることがあれば、中に入ってみたいな、と思いながらこの時は駅へ向かったのでした。


チボリ公園のすぐお隣には、「アンデルセンベーカリー」があります。

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日本にもありますよね☺
しかしなんとこちらは、日本生まれのパン屋さんで、逆輸入でこのコペンハーゲンにも店舗が出来たそうなのです。



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駅前の大通りをとぼとぼと歩いて行くと、一見オフィスビルらしき少し古びた建物が見えてきます。
SAS(スカンジナビア航空)の本社ビルかな?と思いきや、こちらがデンマークの有名な建築家アルネヤコブセンがデザインした「ホテルSAS」でした。

現在はラディソンブルの経営になっていて、「ラディソンブル ロイヤルホテル コペンハーゲン」という名前に変わっているみたいです。

外見は至ってシンプルで高級感もないのですが。
こっそりロビーに入ると、アルネヤコブセンの有名なデザインの椅子や電飾、時計が並んでいます。
落ち着いた古さの中に、当時から変わらない、当時のモダンデザインを見れる素敵な空間です。

宿泊はかなり高いんだろうなーと思っていましたが、駅近の好立地、しかも有名建築家デザインのホテルのわりには、時期によっては、庶民(むしろ貧乏)の私にも手が届きそうな料金でした。


コペンハーゲンの街を歩いているとたびたび出会えるのがこの女の子。
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イヤマちゃんです。
スーパーマーケット「Irma (イヤマ)」は東京で言うならば、紀伊国屋みたいなちょっとイイ感じのスーパーマーケットです。
そのスーパーの女の子のキャラクター「イヤマちゃん」のお買い物バッグやティータオル、エプロンなどのオリジナルグッズがかわいくて、特にアジアからの観光客にすごく人気なのです。私もそのうちの一人なのですが。

しかし、今回は飛行機の荷物制限でおみやげは持って帰れないので、なにも買いません。
買わないと決めていながらも、店内でイヤマちゃんグッズを探しました。
買わないと決めていながらも、その値段の高さに驚きました。
ロンドンの物価と比べても断然高いのです。。

 

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日本人も、誰もが一度はこれを手に取って遊んで育っているはず。
レゴはデンマーク生まれです。デンマーク語で「よく遊べ」という意味なんだそう。

レゴショップの店頭にはこんなものが飾られていました。

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後ろの壁紙もぜ~んぶ、小さなピースのレゴブロックが、まるでジグソーパズルのようにくっつけられて作られています。

そして日本人の感覚だとこういう立派な作り物には触っちゃいけないものだけど、こっちの人めっちゃ触るし、しまいにはブロックで出来ているこの緑色の自転車にのっちゃってて、私はひやひやしました。



この日のコペンハーゲンの街は、ずっと重くて暗い雲で覆われていて、太陽が出ているはずの昼間でもずっと薄暗かったです。
夕方になって、暗くなってきたな~という感じはむしろしませんでした。

逆に、街はこんなイルミネーションでぽかぽかと明るく暖かい雰囲気に包まれ始めました。

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たまたま通りかかった広場では、クリスマスマーケットが開かれていました。
私にとって、ヨーロッパでの初めてのクリスマーケットです。

今日一番心が躍った瞬間でした。わくわくが止まらない!!!
ひとりぼっちなので、誰にこのわくわくを伝えるでもなく、平然を装い、このマーケットの中を歩きました。


この雰囲気の中でゆっくりしたいなぁと思い、おいしそうなホットドッグとそれからマルドワインで体を温めることにしました。


冬になると飲みたくなるマルドワイン。
芯から冷え切った体に、温かいのがツーっと入っていき、じんわりと温まっていく感じが、このうえなく幸せだ。。


コペンハーゲンではどこでもクレジットカードが利用できますが、マーケットではさすがに現金じゃないとダメかな?と思いましたがクレジットカードが利用できました。

ホットドッグは35KR(700円弱)、マルドワインは50KR(1,000円弱)。
マルドワインは、陶器のマグカップに入れてくれて、そのマグカップを返却すると10KR返ってくるという仕組みでした。
それにしても高い、。


ひとり旅で困るのは、食事です。
お昼ならまだしも、晩ご飯でひとりでレストランに入るのは勇気がいります。
しかも何より物価が高いこの街で、どうやって飢えをしのぎ過ごすか。。これは悩みどころでした。たかが一泊だけど。

旅先でおいしいものを食べたい!というのを重視する場合もありますが、今回はそういう旅ではなかったので、ここで食べたホットドッグを晩ご飯としました。
手軽に食べれて、そして寒いからこその楽しみ方を味わえて、とても良い時間を過ごせました。

 

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 辺りは一気に暗くなっていました。
今回泊まるホテルは中央駅から電車で一駅の所にあります。
電車の乗り方もろくに分からないので、歩いて向かうことにしました。

さっき居た賑やかな場所から15分くらい歩いていき、中央駅から離れていくと、なんにも無くて、暗くて、風が容赦なく吹いてきて、本当に凍える寒さでした。

30分ほど歩き、ようやくホテルに到着しました。結構遠かった~
そしてホテルのまわりは、他にもホテルがいくつかあるくらいで、なにもない。

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"Tivoli Hotel"
2棟に分かれていてかなり大きくて、モダンな建物です。
 明るいときはこんな感じです。

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口コミや写真を見て、安心して泊まれそうな所を選びました。
でも、この街の物価や、他のホテルの金額と比べてみると結構安かったのであまり期待はしていませんでした。

しかし期待以上にとても快適に過ごせました。

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かなり大きなホテルですが、客室まわりは2フロアの吹き抜けになっていて意外とこじんまり、落ち着いた雰囲気でした。
チボリの名前がついているだけあって、電飾や壁紙がかわいいホテルです。

客室はとにかく真新しく、清潔、キレイ。

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アメニティがすごくいい香りで、どこのだろう~と思ったら、イギリスのものでしたよ。 

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身体がかなり冷えたので、バスタブがあったら浸かりたいなぁと思っていましたが、残念ながらバスタブはありませんでした。
でも水回りも本当に綺麗で、もはや不満はありません。


ホテルから歩いて10分ほどの所にショッピングセンターがあるみたいなので、頑張って行ってみましたが、夜の8時くらいだったので既にほとんどのお店が閉まっていました。
大人しくさっさとホテルへ戻り、この日は朝もかなり早起きだったし、たくさん歩いたし、体も冷えていたので、早めにベッドに入りゆっくりと休むことにしました。

なんのプランも立てずにただコペンハーゲンの街を歩いただけだったけれど、とても心が満たされた一日でした。
 

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つづく


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