どんどん変わるよロンドンの公共交通機関
私にとってロンドンの公共交通機関は「高い」「荒い」「酔いやすい」です。
日常的に使う公共交通機関は、主に
・バス
・Underground (地下鉄)
・Overground (地上を走る電車)
・Thames Link National Rail (長距離鉄道)
その他、テムズ川を移動できる水上バスや、路上に設置されているレンタルの自転車なども交通手段としてはあります。
そんなロンドンの公共交通機関を利用する際は、オイスターカードが必須です。
今だに紙のチケットも販売されていますが、かなり割高です。
オイスターカードは£5のデポジットで簡単に発行することが出来ます。
また、利用をやめるとき(帰国するとき)は駅の券売機でリファンドすることができ、デポジットの£5と残高が返ってきます。
注意点もあります。
・しっかりタッチすること
駅の改札を入るときと出るとき、カードに記録がきちんと残るように、必ずしっかりとタッチします。
なぜなら、何かの手違いであろうとも、どちらかの記録が入っていないと強制的に罰金をとられてしまうからです。
勝手に£8ほどの罰金が引かれます。
残金が足りていない場合は、残高がマイナスとなります。
・充分にtop upしておくこと
チャージのことをtop upと言います。
日本のように乗り越し精算ができません。
必ず改札に入る前に充分に残金がある事を確認。なければ必ずtop upしておきます。
もしも残高が足りないと、この場合もやはり罰金が取られてしまいます。
なんでも罰金!の世界なのです。
私も一度、改札に入るときうまく読み込まれていなかったようで罰金を取られたことがあります。
ほんとひどいけど、防げないことではないので、日頃から注意しておくしかありません。
【バス】
個人的に一番好きなのは2階建てのバス🚌
上の階の先頭の座席は眺めが良くて、こちらに来たばかりの時はアトラクション感覚でワクワクしながら乗っていました♬
しかしバスは地下鉄や電車よりもかなり時間がかかります。
私がよく利用するバスは、バス停の間隔がかなり短く、なかなか進みません。
また朝と夕方のラッシュアワーは道路が渋滞し、想定外に時間がかかったりします。
バスは均一料金で、距離に関わらず一回の乗車で£1.5です。
これまではバスを乗り換える場合はその都度£1.5がかかっていましたが、
ロンドンのカーン市長さんの図らいにより、1時間以内であればバスの乗り換えが無料で出来るようになりました。
1時間以内というのは、始めのバスに乗車した時にオイスターで「ピッ」をしてから1時間以内であれば、次のバスに乗り換えた時にオイスターを「ピッ」しても、料金が加算されないというものです。
これはこれは素晴らしい制度が導入されました。
カーンさん、ありがとう!
あまり外出が多くない私ですが、既にこの恩恵を受けております☺
これによって、バスをうまく使ってよりお得に移動が出来るようになりました。
しかしバスはドライバーさんによってはかなり運転が荒かったりして、バス停で停まるたびに、体が前に後ろに吹っ飛ばされたりします。
その結果、私はバスで結構車酔いをします。
【地下鉄 Underground】
まず忘れてはならないのは、ロンドンの地下鉄は「世界最古!」の地下鉄だという事です。ロンドンで初めて地下鉄が走ったのは1863年のことです。
日本ではこれから明治時代に入って、明治維新だのなんだの、とやっている時には、既にロンドンでは地下鉄が走っていたのです。
そして日本で初めて地下鉄が導入されたのは、それから60年もあとの事です。
なんて技術が進んでいたんだろうか、と思わせる驚きの歴史です。
しかしその当時、出来る限り掘る穴を小さく済ませる為に、車両の形は丸い筒状をしていて、そして車両自体も小さくなっているんだそうです。
そしてそれが今も引き継がれており、ロンドンの地下鉄の車両はとにかく狭い!!
また、車内にも、プラットホームにも、大した空調は設備されていないので、空気が非常に悪く、私は長い時間地下鉄に乗ると結構な割合で酔います。
【電車 Overground】
個人的にお気に入りの街がOverground沿いにあるため、わりとよく利用しています。
Undergroundは車両が狭く、空気が悪くて極力乗りたくないのですが、Overgroundは地上を走る電車なので、車両も広々としていて、窓から景色も眺められるし、乗り心地はUndergroundの何十倍も良いです。
車内はこんなに散らかっていることもありますが。
UndergroundもOvergroundも、ゾーン毎に料金が設定されています。
しかしこの料金設定でセコいなぁと思うのは、利用する時間帯によって料金が変わる事です。
私の場合はピークタイム(平日の通勤通学ラッシュアワー)の朝と夕方は、シティのど真ん中に出るだけで片道£2.9もします。(オフピークだと£2.4)
ピークタイムの利用者を減らそうとしているんだろうけど、なんでもお金で制御しようとしているのが丸見えなシステムとなっております。
更に、地下鉄と電車は一日の上限金額が設定されています。
上限金額に達すると、いくら乗ってもそれ以上の料金はかかりません。
例えばZone1⇔Zone2間の利用であれば、上限金額は£6.5で、これ以上はオイスターカードから料金が引かれないようになっています。
これは一日のうちに何度も地下鉄・電車を利用する場合にはお得です。
一見いい感じに聞こえますが、これまで一年間ロンドンに住んでいて、この上限金額を超えた事って、恐らく片手で足りるくらいだと思います。
また、Undergroundに関してはまたまたロンドンのカーン市長さんの図らいにより、Night Tubeなるものが始まり、週末は深夜も地下鉄が運行しております。
これからその本数も増えていくようです。
【National Rail 長距離鉄道】
National Railは一番トリッキーだと思います。
利用する頻度が少ないのであまり理解できていないのかもしれませんが、同じ行き先でも、日本で言う「各駅停車」と「快速」、「特急」みたいに、停まる駅が異なります。
でも、LocalとかRapidといった表記はありません。
必ず停車する駅を時刻表や、プラットホームのテロップで確認しないといけません。
車内には次の停車駅のテロップはありません。
先日は、各駅停車に乗ったつもりが、特急並みに飛ばしまくる電車に乗ってしまい、降りるはずの駅をものすごいスピードで通過してしまいました。
そして、25Kmも先の駅でやっと電車が停車しました。
このたった一年ちょっとの間に、ちらほらと公共交通機関の制度が変わりました。
また、工事の為に何か月も閉鎖になっている駅もあります。
交通機関って生活していくうえで本当に大事ですが、どんどん変わっていくものなので、こういった情報には気を付けないといけないなぁと思います。