ロンドンで過ごす600日のこと

好きでもない国に来てみて住んでみた600日間のこと。趣味の旅行のこと。

Sweden Stockholm⑤ / 行ってみてよかった老舗カフェとそこでの素敵な出会い

先日行ったストックホルムのことをのんびりと更新しておりますが、 実は5月末にもストックホルムに行っていました。
その時は、ちょうど母が日本からロンドンに遊びに来ていたので、一緒にスウェーデン(ストックホルムとマルメ)、デンマーク(コペンハーゲンとクランペンボー)に行きました。

その時に行ったお店で、今思い返しても行って良かったなぁと思えるお店を忘れないように記録しておきます。


ストックホルムでは行き当たりばったりで行ってみたお店もわりと美味しかったり、ほとんどハズレには当たっていません。
でもやはり物価が高いだけあって、レストランも高いです。
なので失敗すると結構大打撃。なので事前に調べるか、行ったことある人に聞いてみるのが無難かと思います。


まず、ストックホルムのアーランダ空港から市内へ入る場合、ほとんどの方がリムジンバスかアーランダエクスプレス(特急鉄道)を利用する事になると思います。
そしてそのいずれも、ストックホルム中央駅に着きます。
私たちは初日、そのストックホルム中央駅から徒歩5分くらいの所にある、老舗ベーカリーで昼食をとりました。

"Vete-Katten" 

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1928年に出来た老舗店で、創設したのはひとりの女性だったそう。

当時まだスウェーデンでも女性が会社を創るなんていうことはすごく稀な時代だったそう。

そして今日も続くこのベーカリーは、ガイドブックにも載るほどの人気店で、でも観光客向けというわけでは決してなく、地元の人たちも足を運ぶ、街のベーカリー。
このお店を紹介してくれたスウェーデン人のお友達も、両親が毎週末のように行ってるーと言っていました。

 

店内に入るとシックで趣きがあるけど、意外とカジュアル。かしこまり過ぎていなくていい。

ちなみにこの日は、日曜日のお昼時にも関わらず、中央駅からこのお店に向かうまで「え?今日、日曜日だよね?!」というくらいに人がいなくて閑散としていました。

でもこのお店の中はたくさんのお客さんで賑わっていて、やっぱり人気店のようです。

 

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ショーケース前の列に並んでオーダーをします。

私たちがオーダーしたのは、カマンベールチーズのサンドイッチ、カルダモンロール、そして小エビが山盛りにのったオープンサンド。

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どれもすごく美味しかったんですが、一番の感動は小エビがのったオープンサンド。

このオープンサンドはこの後もいろいろなカフェやレストランで見かけました。

 

薄い黒い穀物系のパンに、レタス、キュウリ、ゆで卵、トマト、山盛りの小エビ、そして忘れちゃいけないディル、がのっています。

 

小エビなんて所詮小さなエビだから、大してエビの味はしないって今までずっと思って生きてきました。せいぜいグラタンとかにプリプリっとした触感を加える為にいれるものだと思っていました。
これは蒸した小エビだからプリプリという触感ではなかったけれど、小エビをたった一匹口にいれただけで、すっっごいエビの香り!!!!

 

恐るべし小エビの存在感!!!!!!

 

甲殻類ならではの風味がしっかりしていて、むしろカニっぽいかんじ。

これには感動!そして味付けも決して濃くなくて、とても口に合いました。

 

そしてずっと食べたかったカルダモンロールも食べ、これもすごく美味しくて満足!

でも個人的には小エビにびっくりしてこっちの印象のほうが強いです。

 

ちなみにコーヒーは客席にドドンと大きめのポットが置いてあって、頼んだ人はセルフサービスでコーヒーがおかわり自由。

このほったらかし感が、逆に居心地よい~~

とてもおすすめしたいお店です。

"Vete-Katten"  http://www.vetekatten.se/en/





続いてこちらも老舗のカフェです。
"Valand" 

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母が、「ストックホルムでワルツを」という映画の撮影で使われていたこのカフェに行きたい、というので行ってみました。
Stockholm public libraryのすぐ近くにあります。

こちらも老舗のカフェで、60年以上の歴史があるそう。
中に入ると、このレトロな雰囲気がすばらしい。

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ご覧のとおり、壁もテーブルもイスもショーケースも「木」。
ほんとに木の暖かみっていいなぁ。そして長い歴史を刻んできたからこその、この趣き。
「ストックホルムでワルツを」の映画以外でも撮影に使われたりしているそうです。

店内は結構広くて、この右側にも席が広がっています。
平日の夕方に行ったのですが、お客さんも少なく、パソコンを開いて作業をしている人や、読書をする人がいました。
確かに長居しやすそうな、落ち着いた雰囲気なんです。

ショーケースには、ホームメイドの焼き菓子やパンが並んでいて、どれも美味しそうで迷いましたが、ブルーベリーのクランブルタルトをオーダーしました。

並んでいるタルトをそのままお皿に載せて出てくるのかと思いきや、たっぷりのクリームソースがかかって出てきました☺
これがスウェーデン流みたいです。

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 ブルーベリーたっぷりのこのタルトは、恐らくタルトだけで食べても絶対美味しい。
でも、このカスタードクリームのようなソースが思っていたよりも全然甘ったるくなくて、合う!!!

他の焼き菓子もすごく美味しそうで、そして何よりもこのお店の雰囲気が素晴らしくて、また機会があれば行きたいお店のひとつです。

"Valand"   

https://www.facebook.com/valand.cafe/




また、このカフェでの思い出といえば、スウェーデン人男性との出会い。

たまたま隣に座っていた男性が、なんと日本語の文庫本を読んでいたんです!!

思い切って「Excuse me」と話しかけるが、読書に夢中になっていてこちらに気付かない。
「すみません」と日本語で声をかけるとその方は気付き、驚くほど綺麗な日本語を話す、純スウェーデン人だったのです。
大学生の頃に日本に2年間留学していたそうで、現在は高校で心理学と日本語の教師をしているらしい。
たった2年間の留学でここまで綺麗な日本語が話せるようになるとは思えないし、しかも日本語の文庫本まで読んでしまうなんて…この方なりの、かなりの努力があったに違いない。

日本語で現地の方と話が出来るなんて、この上ないチャンス!
ここぞとばかりにスウェーデンのあれこれお話しを聞きました。

この旅で、「スカンセン」というテーマパークのような所に行ったのですが、平日の昼間にも関わらず、ベビーカーを押すお父さんを何人も見かけました。一緒にお母さんはいませんでした。
男女平等とか、福祉国家と言われているのは知っているけれど、実際にお父さんがひとりで、幼い子どもを連れて平日の昼間に出かける、この光景が衝撃的で、どういう事なのかを聞きました。

スウェーデンでは男性が育児休暇を取ることはほとんど当たり前の事で、確か子どもが小学生に上がるくらいまでの間で、休暇を取る事が出来るそうです。


その他いろんな話を聞きました。
・育児休暇の話とは関係なく、最低5週間の休暇を取ることが義務付けられている。
・だいたい日常的にスポーツをする。
・学校では2月にスポーツ休暇みたいなのがあって、その期間はみんなスキーをしに行くんだとか。
・高校はほとんどが公立で、選択式で自分の興味のある授業や第三外国語を学ぶ事が出来る。

2か月前の事なので結構忘れてしまいましたが…。。


この方は日本に住んでいたという事もあって、日本への理解もあり、日本の良さを知っていながらも、スウェーデンのこういった話をしながら、「日本もとても素晴らしいけど、でもまだまだですよ…」と言われているような気がした。


スウェーデンで逆にこんな所が大変っていうのはあるのか聞いてみた。
すると、仕事では休暇がきちんと取れるとは言え、それでもストレスはある。個々が自立しているけれど、それが返って大変な事でもある、のだそうだ。

まぁ確かに、ごもっともなご意見で。
どこに居ようとも、楽に生きることは出来ない。

日本を客観的に見ると、素晴らしいところや誇れる部分もたくさんある。
でも、北欧諸国に来るといつも感じるのが、「日本ももっとこうあればいいのに」という事。
いざ自分が日本に帰って、変えるのはとても難しいという事は分かっているけれど、なんだかもどかしい…
それが北欧に行くようになってからずっと思っている事。

でもこうしてたまたま出会えた人のお陰で、影響を受ける事が出来たのと同じように、私がこっちで体験した事や感じた事を伝えることで、また誰かに影響を与えられたらいいなと思っています。
それを何らかの形に出来たらいいなと思っています。

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