Norway Bergen⑤ / フィヨルドへ!
いよいよ今回の旅のメイン、フィヨルドを見に出発します!
フィヨルドはいくつか見どころがあり、またルートも様々ですが、
今回はベルゲンから船で5時間をかけて世界最大の「ソグネフィヨルド」を見ていきます。
そして帰りは電車に乗って、陸側からフィヨルドを見ながら約3時間をかけてベルゲンまで戻ってくるというルートです。
AM8:00 ベルゲンの港から船が出発します。
ホステルから港までは歩いて10分ほどなので安心でした。
なかなかのお天気で、すがすがしい朝だ~
なんて思っていたら、船が出発する頃には激しい雨に。
ベルゲンの街並みも一気に霧がかかってしまいました。
本当にお天気が変わりやすい地域です。
船が出発する港からは、世界遺産の「ブリッゲン」が見えます。
三角のトンガリ屋根がかわいい木造家屋。
どんよりしすぎてかわいさは半減していますが。
船に乗り込むと、さすがノルウェーです。安心の清潔さ。
1階の方が席数は多いけど、すぐにデッキに出られる2階の席に座りました。
船が出発する頃には結構多くの乗客で席が埋まっていました。
AM8:00 定刻出発
Bergenの街が霧で吸い込まれるように小さく小さく見えなくなっていく
出発してしばらく雲に覆われていた空。
次第に雲から太陽がのぞき始めました。
写真には映らなかったけど、太陽の光が当たっている雲の端っこが虹になっていた。
フィヨルドの中をひたすら突き進む。
両側には標高1,000メートルを超える山がいくつも連なっている。
地図で見たら細かい小さなギザギザだけど、船で実物大のフィヨルドを目の当たりにすると、その大きさと迫力に圧倒される。
しかもそれがいくら進んでも、ひたすら、何時間もず〜〜っっとつづく。
ひたすら同じような景色が続くと思いきや、岩でゴツゴツなものもあれば、
緑で覆われているものもある。
そして驚いたのは、たまに取り残されたかのような家の小さな集まりが出てくる。
こんな所で生活している人がいるなんて、ただただ驚き。
所どころある見どころで船が停まってくれる。
デッキに出ては、ため息が出るほどの自然を写真におさめようとする!しかし写真じゃ全然伝わらなくてすごく悔しくて、途中からは写真を撮るのをやめた。
目に焼き付けることにした。
5時間の船は退屈かなと思っていたけど、たまたま同じホステルに泊まっていた日本人のもうすぐ70歳になるというおじいちゃんと同席させてもらい、
正直なところフィヨルドよりもおじいちゃんの話に集中してしまった。
この方はもうすぐ70歳になるとは全く思えないほど若々しく、今回は5週間をかけて北欧や中東欧を廻られるそう。
アジア方面や南米、もちろんヨーロッパも旅をしていて、大の旅好きだというのは話していてすぐに分かったんだけど、驚いたのは、海外旅行を始めたのは早期退職をしてからだとの事。つまりこの10年ほどの話。
しかも、10人部屋のホステルに泊まり、自力でバスや鉄道を乗り継いで各国を廻るというかなりシビアな旅。
私だったら出来ない…
でも年齢にとらわれず、自分の力だけで新しいものを見て感じるために行動に起こすそのパワーには、心揺さぶられました。
日本じゃアラサーだ、アラフォーだなんだって、年齢に対してすごく執着するし、
この歳でこれはやっちゃいけないとか、この歳なのにまだこんなことしてるのとかそんな事ばっかりだけど、そんなものに囚われて可能性をぺしゃんと潰されるのは本当にもったいないと思います。
そのおじいちゃんは、同年代の人とはなかなか話が合わないと言っていたので、ああだこうだ言う人ももしかしたらいるのかもしれませんが、
でも40もの歳の差がある私に興味深い話をたくさんして下さって、この方からたくさん勇気をもらいました。
もうすぐ目的地のフロムに到着するぞという所で、果敢にも道なき道を歩いている人を発見!!
4人で歩いているのですが、どこにいるか分かるでしょうか?
人間の小ささに、自然のでっかさを実感できると思います。
船に揺られること5時間。
ぴったり定刻で目的地フロムに到着しました。
ここ、フロムは人口約500人の小さな村。
フロムとは、「険しい山の間の小さい平坦な領域」という意味らしい。
なんて的を得た地名なんだろうか。
ここからフロム鉄道に乗り換え、陸側からフィヨルドを見て行きます。
フロムを起点としてハイキングコースが5つくらいあるんだけど、電車の時間まで1時間半しかなかった為、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごすことに。
レストランが3か所くらいある程度だったので、適当な所に入り、コーヒーとノルウェーの焼き菓子アーモンドケーキを頂きました。
コーヒーもケーキもおいしかったです。
のんびりしている間、豪華客船が2隻泊まっていて、それに乗っていたであろうたくさんの中国人に囲まれる。
いま、観光地に行けば必ずいるのが中国人。
最近はあまり観光地らしい観光地に行っていなかったので、久しぶりに彼らに囲まれ、ポカーンとしてしまった。
彼らの強さにはある意味考えさせられます。
あっという間に電車の時間になり、鉄道に乗り込む。
かわいらしい車内でした。
先ほどのおじいちゃんに教えて頂いた通り、ひとつめの鉄道は左側、乗り換えた後の鉄道は右側の席が眺めが良いとの事でしたので、なんとか左側をゲット。
この鉄道は小さくて、全ての席が埋まっていました。
ベルゲンからフロムまでの船は座席が余っていても、この鉄道の座席が埋まってしまうので、早めの予約が良いという事なんだと思いました。
先ほどのおじいちゃんも、ベルゲンに到着してから船と鉄道の予約をしたため、この時間の鉄道は満席で、2時間ほど後の鉄道で帰ってくると言っていました。
でも、フロムでもう少し時間があればハイキングに行けたのになぁとも思いました。
ただ、インターネットで事前に予約をする場合は鉄道の時間の指定が出来なかったみたいなので仕方ないのですが。
陸側からフィヨルドを見ていくと、お家が意外とあってびっくりしました。
また、全体的に緑が多く、船で見るフィヨルドの景色とはまた違っていました。
途中、こんな激しい滝のスポットに立ち寄ったりしながら、約3時間をかけ無事にベルゲンまで戻ってきました。
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