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ロンドンで過ごす600日のこと

好きでもない国に来てみて住んでみた600日間のこと。趣味の旅行のこと。

平和なはずのキャットシッター(ネコの世話係)に訪れた3つの試練

ここの所、知人のコネでネコの世話をしています。
かっこよく言うと「キャットシッター」です。

ネコの飼い主のご夫婦がしばらく旅行で不在にしている為、その間ほとんど住み込みでネコの世話をしています。
家に住み込みという事もあり、信頼できる人にお願いしたい、との事で、恐らくどこの国の人にも負けない「信頼」を持っている「日本人」という事でやらせて頂けることになりました。

これって本当に有り難い事ですよね。
日本人で良かった、と思うし、このような信頼を築き上げてきた先人の方々に心から感謝です。そして日本人のこのイメージは私自身も崩すまいと思います。

そもそも、私の住んでいるフラットのオーナーのご両親なので、私のことをよく知ってくれていたから、というのも大きかったのですが。
おこづかい程度のお金ももらっています。


キャットシッターとは言え、生まれてこの方、ネコを飼ったこともなければ、ほとんど触ったこともありません。
ネコで思い出すことと言えば、実家の庭に野良猫が何匹か住み着いていました。(現在も)
そのネコたちは根っからの野生のネコで、まったく可愛げが無く、むしろこわかったです。
私が家の門を開けようとすると、「あんた誰?なによ?」って顔で睨みつけてきたりして、出来れば見たくもない存在でした。

個人的にはネコより断然犬派で、将来は大きい犬を飼うのが夢だったりします。
でも犬もあまり触れません。

と言うのも、幼い頃からおじいちゃん子だった私は、
犬が大嫌いなおじいちゃんに、いつも「わんわんはコワいよ~」と犬に出会う度に教えられていました。
「犬=こわい」というイメージが叩き込まれていました。

こちらに来てから大きくておおらかな犬に会う事が多く、だいぶ慣れてきて触れるようにはなりましたが。

また、日本の我が実家のペット事情は、私が小学生の頃にハムスターを飼って、大事に大事に可愛がっていましたが、その時に母が喘息になり、毛のある動物は母がアレルギーの為、飼えなくなってしまいました。
以来、我が家にいるのは今年で恐らく22歳になるカメさんだけです。
そしてそのカメさんもつい先日、脱走してしまい、現在も行方不明だそうです。
悲しい現実です。

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そんな中、私は現在、ネコのお世話を住み込みでしているわけです。
ド素人の私には、このネコが何の種類のネコなのか分かりませんが、綺麗な毛をした賢そうなお上品なネコさんです。目つきが鋭くてパッと見こわいです。

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お世話と言っても、基本的にはエサをやる。水を取り替える。ブラッシングしてあげる。たまに遊んであげる。くらいです。
簡単な事ですが、まず始めの数日はどう接していいのか分からずでした。

足に顔をすりすりしてくる。
目の前でいきなりゴロンと転がってくる。
喉をゴロゴロ言わせてる。

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どうしちゃったの?どうしたらいいの?と思っていましたが、ネットで調べたらご機嫌の印のようだったので安心しました。
そしてなんだか懐いてきているようで、なんとも可愛らしく感じられるようになりました。

そんなこんなで平和な日々を過ごしていましたが、その後にいくつかの試練が訪れました。


試練その1 ~負傷~

だいぶ慣れてきた5日目くらいの出来事。
どうしてもこわくて触れなかったお顔まわりをなでなで出来るようになり、調子に乗って触っていたら、構いすぎてうざかったのか、噛みつかれました。
軽く出血するも、飼い主さんが「たまに引っかいたり噛みついたりするから、そんな時にはこの薬を塗りなさい」と言って置いていってくれた薬を塗ったらすぐに治りました。

 

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そうか、構いすぎたらいけないのね、という事に気付いてからは、ネコさんが寄って来る時だけ構ってやって、後はほったらかしています。
それがちょうど良いみたいですね。

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試練その2 ~敵が現れる。闘う。~

そしてネコさんの扱いが分かってきて穏やかな日々を送っていたのですが、その数日後の事。
ネコさんが構って~と寄ってきたので家の中で遊んでやっていました。

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この家には広いお庭があって、一日の大半はネコさんは寝ているか、お庭で勝手に遊んでいます。
庭と家を出入りする大きい扉があって、日中はほとんど扉を開けています。
それと別にネコさん用の小さな扉があるので、夜中でもここから自由に出入りできるようになっています。

その時は日中でしたが、家の中でネコさんと遊んでいました。
そしてふと、ガラス越しにお庭の方を見たら、見知らぬ茶色の大きなモコモコのネコが!!!!!
しかも開いている扉のところから家に入ろうとしている!!!!!

突然の不審者出現にパニックになり、思わず「No!!!! No!!!!!!!!」と叫びながらネコを追いかける私。

広い庭の奥の方にネコは逃げて行きましたが、植物が生い茂っている所を分け入ってネコは庭の一番端の所まで行きました。
私はその奥までは行けなかったので、少し離れた所からネコの様子を見ていると、ネコもそこからずっとこっちの様子を見ています。

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私が威嚇してやろうと思って遠くから足をバンバンとやってみたり、手を振りかざしたりしてみても、びくともせず(今思えばそりゃそうだ)、じーーっとこちらから目を離しません。

肝の据わったネコだなと思いながらも、うちのネコとケンカにでもなったら大変なので、追い出さないと!と思いました。

いや、しかしそもそも追い出すべきなのか?
もしかしたら仲の良いネコさんかも、と思い、しばらく様子を見る事にしました。

しばらくするとうちのネコさん(名前はMing)も庭に出てきて、1匹のネコ、私とうちのネコMingとでじ~っと見つめ合います。

するとほんの隙を見計らって、ネコがうちのMingに飛び掛かってきました!!!!
そして奇声をあげながら取っ組み合いになる2匹!!!

慌てて近寄るとネコは逃げてまた庭の端っこに戻りました。

これはまずい雰囲気だ、と察した私は慌ててオーナーさんに連絡を取り、支持を仰ぎます。
「小石を投げて追い払って!ダメだったら水をかけて!奴らは水が嫌いだから!」と。


言われるがままに小石を投げる!水をかける!!!

命中はしなかったものの、ネコは逃げました。


まるでポケモンの世界でした。
でも我がネコさんMingを守りました。


しかしその後も何度かこのネコが家に入り込んでこようとしたので、水かけ作戦で追い払い、平和を保っています。

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昨夜はまた違うネコが寄ってきましたが、扉を閉めていたし、うちのネコさんは寝ていたので事なきを得ました。




試練その3 ~ネコさんからのプレゼント~


いよいよ2週間のキャットシッターも今日が最終日となりました。
今日、オーナーさんは旅行から戻って、この家に帰ってきます。
Mingに噛まれたり、敵ネコからMingを守ったり、ハラハラしたけど、まーよくよく考えればどれも平和な出来事だったと思います。

もうすぐお別れかーと思っていた昨日の朝の出来事。

 

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Mingはだいたい朝6時くらいからミャーミャー言い始め、置いてあるドライフードをぼりぼりと食べます。
その後、私が9時とかに起きると、好物のツナの缶詰をくれよ~と寄ってきます。

そんな感じで昨日も目覚めると、気にも留めなかったのですが、私が寝ているソファの頭の方(ちょうど死角になっているところ)に、羽が落ちていました。

特に気にしていなかったんですが、しばらくして異変に気付きました。

なんか、嫌な予感がする……


羽が落ちている先に、なんらかの「かたまり」がある。


恐くて鮮明には見たくない。目を細めてチラっと見る。
やっぱり「かたまり」がある。


自分の目で見るのが恐かったので、iphoneのカメラだけ向け、写真を撮って、写真でその「かたまり」が何なのかを見てみる。


あ~、やっぱり……鳥でした……
しかもお亡くなりになっている……


肩がゾッとするような、恐怖感というか、気持ち悪い感じに襲われました。
※この記事には鳥の写真は載せていませんので、恐れず引き続きご覧ください。

そして、考えるまでもなく、犯人はうちのネコMing。

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私が寝ているすぐ近くに鳥(ハト)はいました。
争ったような音も聞こえませんでした。
恐らく、外でとってきたのを家の中に持ってきてしまったんです。


どうしたらいいのか分からず、パニック状態になる私。
とりあえず誰かにこの状況を伝えたくて、姉や家族に連絡する。


驚く姉。

しかし、母から返ってきたのは
「そうなんだよ。獲物をとったどーと見せにくるんだよ。」と。

母は幼い頃にネコを飼っていたらしく、今回の私の始めてのネコ生活にちょこちょことアドバイスをくれた。

隣で飼ってる大事なウズラを獲物にしちゃったりして、おばあちゃんが一升瓶を持って謝りに行ったこともあったとか。

そんな話を聞いて、あ、普通のことなのかぁ!と妙に安心しました。(普通のことではないかもしれないけど、異常事態というわけでは無い)
そして、平和の象徴であるハトを獲物にしちゃったのもすごく残念だけど、誰かの飼っている動物とかじゃなくて、まだ良かったとも思いました。
ハトさんには悪いけど。


また、いろいろと調べてみると、ネコが飼い主に獲物を見せてくるのは、飼い主に対して「すごいでしょ!」「ほめて!」「プレゼントするよ!」といった意味があるんだとか。

確かによくよく考えてみると、ネコさん、思い当たる素振をしていました。

とは言え、まったく嬉しくないプレゼントで、私からしたら最後にして「最大の試練」でした。

オーナーさんに状況を説明すると、「悪いんだけど、ちりとりで取って捨てといて」と。

えっ、簡単に言うけど、捨てるってどこへ?!
しかも直視することすら出来ないのに、ちりとりで取るなんてムリーーー!!!

どうやら庭の一番奥にゴミ置き場があるので、そこにハトさんを持っていけばいいそう。

本当に無理、と思いましたが、私しかいないし、このまま置いておくわけにもいかないし、置いておいた方がこわいし、挑む事にしました。

ハトさんの所には次第に虫も寄ってきていたので、なるべく早く家の中から出さないと、と思いました。

その間、Mingは「なんだよ採ってきてやったのに~」と思っていたのか分かりませんが、しっぽを床にペンペンしながらこっちを見ていました。


そして、いまだかつて無いへっぴり腰と、眉間にしわを寄せながら、30分以上にも及ぶ闘いの末、紙袋にハトさんを入れ、指定の場所まで見送る事が出来ました。

いやしかし、これはイギリスに来て最大の勇気を振り絞った出来事でした。

この日はやり切った感で抜け殻になり、またハトさんの映像が脳裏に張り付いていて、ちょっとしたショック状態で、何もやる気が起きませんでした。


ネコに対する知識ゼロで挑んだ2週間でしたが、想像以上にかわいくて、でも想像以上に野性的な動物なんだな、と思いました。

これは私にとって初めての経験であり、ネコに対する考え方が大きく変わった2週間でした。


あと半日、何事もなく終われることを願います。


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